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20100726

3Pと高校生

【カテゴリ:考察】

知り合いの高校生の女の子が、こんなことを話していた。
「私のクラスに3Pしたことがあるって子が何人かいるんだよ」
学校でクラスメイトの子に「昨日、3Pしたんだ」と話を振られたらしい。他にも、そういう子が何人かいるそうなのだが、「別に不良というわけではなく、普通の、まあ一般的な雰囲気の子なんだよ」と言う。
それを聞いて自分は衝撃を受け、これはどういうことなんだろう、と思った。

女の子。3P。いいじゃねえか、めでてえじゃねえか、と言う人もあるかもしれない。3P。3人プレイ。いい。確かに華やかだ。見てみたい。しかし、そうもバカ面さげてニタニタしていられないというのは、かかる状況下である。高校生がクラスで昨日した3Pの話をしている。「ええ?今時の高校生ってそんな感じなの??」という単純な疑問が自分の中にあり、「しかし、そうか、確かに高校生にもなれば3Pは出来るんだな」という、ごく当然な事実に今さらながら気付いた自分は、衝撃を受けたのであった。つまり、高校生になれば、いやもしかしたら中学生でも、その気になれば3Pが可能な時代になっている、ということ。考えもしなかった。そういうものは、どこかアウトロー的な雰囲気の中で、もっと隠匿された大人の行いのように思っていたが、現実に高校生が3Pを楽しんじゃう時代が、自分の知らぬ間に到来していたのである。
まあ、自分の高校時代に当てはめてみれば、同級生に性の話題が尽きない子はいた。「昨日、援助交際をした」と宣言しながら、スカートに飛び散った白い染みを指差して「汚いわ~」とゲラゲラ笑っていた、隣のクラスの女の子。あの子はなぜ、そんなことをしていたんだろう。心のどこかに鬱があり、愛されたい欲求があり、ただ単純な興味本位があり、自慢したい気持ちなんてのもあったかも知れないなあ。本人に聞いてみなければ解からないが、おそらく本人に聞いてみても解からないんだろう。理由なんてないのかもしれないし、ただ単純に若気の至りというやつかもしれない。けれども、その子だって3Pをしたなんて話は聞かなかったし、時代の中でそういうポジションにいる女の子は、どんどん変化してきているのだな。簡単に言えば、セックスの裾野は広がっている。普通の高校生の女の子が3Pしちゃう時代、が来ているのだ。しつこく言うが。
例えば、現代の若い女の子はフェラに対して抵抗がないという。「セックスは駄目だけど口ならいいよ」という女の子が多いらしい。自分が実際に聞いた話では、あるフリーマーケットで二人組の女の子がやってきて、店主に「この服が欲しい」と言った。「それは1000円だ」と若い男の店主が答えると、「金がない」と二人組が言うので、冗談のつもりで「じゃあフェラしてくれたらいいよ」と男が言うと、女の子は「ホント?!ラッキー!」と言って、そのまま物陰でフェラをしたというのだ。二人組にとっては、見知らぬ男にフェラをすることが1000円よりも軽かった、ということになる。ビックリするね。これは極端な例かもしれないが、処女なのにフェラは経験している、という女の子も案外いると聞いたことがある。
と、まあ、3Pだのフェラだの、ノーマルなセックスでなく、こういう偏向、性癖が時代の中で目立ってきている、ということに一体どのような原因があるのだろうと考えていて、自分は「AVかな?」と思った。アダルトビデオの影響は大きい、とよく聞く。例えば、「顔射」というAV特有の演出がある。AVの中で、射精シーンにインパクトを持たせるため、男優が女優の顔面に向けて射精するという演出だ。これはもちろん芝居であり、これを食らった女優と言うのは、下手すりゃ目に入るわ、臭いわ、ベトベトするわ、髪に絡むわで、いいことなど一つもないのだが、そんなAVを見て、顔射というのはごく普通の射精方法だと勘違いしている男が多いのだと聞く。これはつまり、どういうことかと言うと、AVをセックスの教科書代わりにしている若者が相当数いるということである。そして、AVではより過激さを求めて、フェラだの3Pだのを当たり前にやるのだから、それを見た普通の高校生が真似をして、もしくは見習って、普通にフェラや3Pをやってしまう、というのはごく自然に考えられることである。以上のような流れがベースとなって、冒頭のようなことが現代の高校で起こっているのかもしれない、と自分は考えた。
では、ここからもっと掘り下げて考えてみるが、なぜ現代の若者はAVを教科書にするのだろう?
セックスと言うのは、本来相手のことを思いやってする行為であり、思いやればこそ、顔射なんてものは不自然で必要ないし、各々のやり方でいいものだ。手順だ、技術だと焦る必要もない。「子供を作る」という大義を除けば、セックスは全く持ってコミュニケーションの意味合いが大きいし、科学的に人間の健康と密接な関係を持っていることが指摘されている。ところが、このセックスの指導って、皆、どこで受けるんだろうか?保健体育が教えてくれるのは、体の構造的な部分に関することばかりであり、家庭内で親が子供にセックスの仕方なんて教えるだろうか?いや、やはり、その手の話を忌避してしまう雰囲気があるだろう。
そんな環境の中で何も知らない子供が成長し、性に芽生える。ところがその指導者たる人がいない。「え?セックスってどうやるの?」と答えを求めた結果、自然とAVに行き着く。ああ、セックスってこういうセオリーなのね。こういうことをするのね、と子供は納得する。
近年、「取り説」という言葉が流行った。取扱説明書の略語だが、色々と雑多なものが増え、マニュアルだらけの世の中だ。物事を自分で開拓し、発見し、その喜びを知るような機会は減った。あまりに物が増えすぎて、マニュアルなしでは生きてけない。それはきっと、セックスに関しても同じなのだろう。実は大人だってセックスの仕方なんて知らない。知らないからこそ、セックスレスも増える。セックスレスが増えれば、社会にストレスも溜まる。ストレスが溜まれば、その重みで何かが歪む。離婚が増え、不倫が文化になる。子供は何も考えず3Pをしてしまう。一方では潔癖とも言えるほどセックスを突き放し、一方では異常なほどにセックスに執着している。このギャップってすごいよね。正しい知識を教えてくれる人間の不在で、実は子供も大人もAVの真似ごとをしているのかもしれない。現代はきっとそんなマニュアル依存症の社会なのだろう。

余談だが、3Pの歴史は古い。カーマ・スートラや房中術といった、インド、中国の古代性典にも3Pは体位として立派に載っている。また、お釈迦様(ブッダ)も出家前は王族であったから普通にグループセックスはしていたし(ブッダが出家しようとしようと思い立ったのは、宴会の翌朝、周りで寝ていた裸の女たちのあられもない寝姿をみたことが最終的なきっかけだと言われている)、どの時代、どの場所でも3Pはあった。おそらく、3Pをする動物は人間だけだろう。何故、人間が3Pをするのかはよく分からないが、なくならないのだから何か意味があるのだろう。ただ、やっぱり冒頭のセリフってのは、自分はショックだった。胸が膨らんで、性に芽生え、男を魅了できるようになれば、そんなことはいくらでもする機会があるのかもしれない。20~30年前なら、「昨日、キスしちゃったんだよ」ってなノリが「昨日、3Pしちゃったんだよ」ということになっただけかもしれない。でも、やっぱり高校生であるならば、キスではしゃいでいるくらいであって欲しいなあ。セックスしたとしても、友達に話す時に恥じらいを持っているぐらいであって欲しいなあ。なんてなことを思う。けれど、それも所詮、時代遅れのおっさんの僻みみたいなもんなのかもしれないなあと思うと、結構凹んだり。いや、だけどね、キヨシローも言ってたよ。愛し合ってるかい?って。そこんとこ、やっぱり重要だと思うよ。ベイビー。も、この話を聞いてすぐ、詩、書いたもん自分。


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