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20110103

2011年のテーマ

【カテゴリ:日常】

あけましておめでとうございます。皆さま、今年一年もどうぞよろしくお願い致します。

早速ですが、音楽の話を。
毛皮のマリーズがどうにもこうにもヤバそうである。
今、ラジオを聞いているのだけど、今月19日に発売される新作アルバム「ティン・パン・アレイ」の特集をやっていて、あまりに良すぎて泣いてしまった。
ラジオで泣くことは今まで何度かあったけど、これは軽トラで親父と仕事場に向かう時、ラジオから突然流れてきた忌野清志郎の「JUMP」という曲に号泣して運転不能になった時以来の衝撃だ。
そうです。キヨシロー。
僕が毛皮のマリーズを聴き始めたのも、偶然にも彼らがキヨシローの「人間のクズ」という曲をカヴァーしているのをYOUTUBEで見たからであって、うむむむ、これはキヨシロー亡き今、何か因縁的なものを感じる。
ボーカル志磨遼平とキヨシロー。二人に共通しているのは、ただ単に音楽の趣向だけでなく、愛と平和、というキーワードだ。

愛と平和。

これを表現できるミュージシャンが、久々に来たというような気がした。
キヨシローが亡くなってから、どこかにぽっかりと空いてしまった穴を丁寧に丁寧に埋めてくれそうな予感。ラジオでは、作家の角田光代さんが彼らの魅力をナビゲートしていた。
角田さんはまた、僕の好きな作家さんでもあって、よく彼女のエッセーを読むのだけど、彼女は自他共に認める忌野清志郎の大ファンなのだそうだ。そしてまた、毛皮のマリーズの一ファンでもあるとのこと。
余談だが、2009年5月2日にキヨシローが亡くなった時、その2日後の4日に彼女は読売新聞紙上で「忌野清志郎がいない」というエッセーを寄稿している。訃報を聞いたばかりのどうしようもない状態がよく伝わってくる名エッセーで、2010年のベストエッセイ集「この星の時間」という本に所収されているので、キヨシローと角田光代ファンの方は是非一読されたい。
そんなわけで、忌野清志郎と角田光代と毛皮のマリーズ、この絡みで僕はもうさっきから、心と頭脳が打ちのめされそうなのである。
好きな人たちが、やっぱり同じものを好きだった、という喜び。
や、げっつ楽しみだ、ティン・パン・アレイ。もしかしたら、歴史的名盤かもしれない。ブルーハーツのファーストみたいな。INUの「メシ食うな」みたいな。
ブルーハーツと言えば、キヨシローや、これまた僕の好きな作家である中島らもさんも、ブルーハーツの出始めの頃に、強く心動かされたような節がある。いや、ブルーハーツってのも凄いバンドであった。彼らは、本当に各界に著名なファンの多いバンドだ。そして、INUの町田町蔵(町田康)にも。
や、すっげえなあ。この輪。
この、すっげえ感じが分かる人ならば、僕は一生の付き合いが出来ると思う。
なんつーか、今、上に挙げた人物は皆ロックだよ。確固たる自分を持ち、真実という一点に向って、それぞれのステージで活躍している方々だ。そして、自分は彼らに強く影響され、また同じように真実を追って作家活動をしていきたいと思っている者なのだ。
ラジオを聴いてて良かった。寝てたんだけどね。つけっぱなしにしていたラジオから、角田光代さんのナビゲートと毛皮のマリーズの歌声が聞こえてきて、飛び起きてしまったんだ。角田さんが毛皮のマリーズファンだったなんて知らなかったから。それも、ラジオのナビゲートを引き受けてしまうほどのファンだなんて。

年始の挨拶もそこそこに、いきなり、こんな形で僕のブログは2011年の幕を切ったわけだけど、もうこれを書かずにはおれなかった。ああ、興奮しているよ今、僕は。
世界が始まったような気がした。
愛がまた一歩形になった。そんな気がした。
キヨシロー、あなたがいなくなったことは、人類の大きな財産の損失だったと、僕は真面目に思っている。
でも、こうやってまた違う誰かが本気になって愛をしっかりこの世界に蔓延させたやろうと立ち上がり続けている。
それは使命感や責任感のような重苦しいものでなく、そうせずにはおれない人々がそれだけたくさん世の中には、実はいるんだってことの証明だ。
嬉しいよ。だから僕は泣いたんだ。空を見上げたら、雲が流れていた。いつでも、ずっとこんな風に穏やかに、世界が平和だったらいい。
ありがとう、毛皮のマリーズ。
ありがとう、角田光代。
ありがとう、中島らも。
ありがとう、ブルーハーツ。
ありがとう、町田康。
ありがとう、忌野清志郎。
ありがとう、今日のラジオ。
1月2日、今はこうして部屋に一人ぼっちの僕だけど、このちっぽけな愛を今年も全力で育んでいきたい。

遅ればせながら、今年の僕のテーマはスピード。これは、年も明けた1月1日午前0時に先生から頂いた大事なテーマだ。
「今年一年、家族みんなでスピードをつけていこう」と先生は仰った。
人間誰しも、生まれたときから残り時間は限られている。その限られた時間を一人一人が大切に使っていかねばならない。そのためのスピードをつける。
年始から、なんだか燃えてきた。

早朝の町通り


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