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20110529

私の本棚

【カテゴリ:日常】

宮崎に住みはじめてから買い集めた本が、部屋に積み重なっている。そろそろ整理しなきゃなあと思い、先日ホームセンターでカラーボックスと文庫棚を買ってきた。近所に大きな本屋も無いので、ほとんどインターネットで購入したものだが、中でもアマゾンにはよくお世話になっている。アマゾンの古書カヴァー率には恐れ入る。
で、本を並べ終えた棚を見て、一人悦に入るという悪趣味なことを自分は今やっているわけなのだけど、こうやって並べてみると、あらためて自身の読書の偏向みたいなものを見る思いがして面白い。
寺山修司さんだったと思うが、初めて訪問する家では必ず本棚を覗いたそうである。その人がどんな本を読んでいるかで、おおよそその人物の見当がつく。本棚を見れば、その人のことが分かったからだそうだ。

で、自分の本棚はと言うと、所持している本のうち半数が性に関する本だ。
性、といってもエロ本ではない。主に学術書であって、以前ここに紹介した「医心方房内篇」だったり、「インド古代性典集」「古代中国の性生活」、「真言立川流」、はたまた「戦後エロマンガ史」なんて本まで置いてある。なぜ本棚の半分を占めるほどに、性に関する本があるかと言うと、自分は性について勉強しているからであって、そのための参考書として知らぬ間に集まった。
てなことを言うと「はっは~ん、あんた勉強勉強って勉強にかこつけてるけど、実はただのエロ、しかも相当なエロですな」と言う人があるかも知れぬが、違う、私はエロではない。私は、私はエロいのではない。ただ男なだけなんだ。
つって、まあ男だからある程度エロいのは当然なのだけど、例えばアナル。アナルっつーのは肛門のことだけど、自分はそれをただエロについて語るのではなく、「肛門性交というのは歴史が深くて、実は古事記にもそれについての記載があるほどなんだよ」とアナルセックスについて真面目に語ることが出来る。また、乞われれば「ケツ毛が生えている日本人の割合は男性9割超、女性は約2割」、「鏡を使って自分の肛門を見たことがある日本人の割合は全体の42%」といった知識も披露することが出来る。わはは、私はアナルに詳しい。
って、こんなこと書いてるから、このブログもアダルト指定されてしまうのであって、去年のこと、自分はこのブログに女子高校生と3Pの話を書いたら、ブログ運営会社から無条件でエロ専門ブログに指定され、悔しい思いをした。皆さん、知ってましたか?このページの一番下に、小っさく「動画」というリンクボタンがある。これをクリックすると、エロ動画につながってるんだよね。自分がしたんじゃないよ。アダルト指定を受けてから、勝手にこんなところにリンクが貼られてしまったんだ。「なんだ、これ?」と思って、それに気づいた時の自分は唖然としたさ。

本棚の話に戻ろう。
残り半数の本は何かと言うと、これは小説だったり、詩集だったり、エッセーだったり、漫画だったり、地図だったり、色々とごちゃごちゃしている。
その中で、今読んでいる本は
松本清張「影の車」
中島らも「さかだち日記」
司馬遼太郎「歴史を紀行する」
の3冊。
3冊とも面白いけど、中島らもさんはいつも通りにドラッグとアルコールの話を展開していて安心感とカタルシスがあって良い。らもさんは長く躁鬱病とアルコール依存症を患っていたのだけど、本著の中では、同じくアルコール依存症の野坂昭如さんと対談をしていて、その話で盛り上がっている。アルコール依存症になると小人の幻覚が見えるようになるそうで・・。
らもさんは大麻が好きで、お酒が好きで、ロックが好きで、本が好きで、自分で劇団をやったりしていた。2004年、飲食店の階段から落っこちて意識不明になり、そのまま死んでしまった。同じく作家の町田康さんが以前インタビューで、らもさんについて「惜しかった。彼の作品をもっと読みたかった」と語っていたけど、ホントにね、これだけ正直に人間を語れる人がいなくなってしまったことは寂しい。
その他に今日は「ざっくりマーケティング基礎理論」、「名字でわかる!あなたの起源」なんて本をパラパラと読んだ。

本日、2011年5月29日(日)は、宮崎に台風2号が接近していて、先ほどまで外がゴウゴウいっていた。それで、休日ということもあって部屋に籠って本を読んでいるというわけで。
午後6時現在、やあ、台風一過。曇り空の間に太陽が光っている。山肌がとても鮮明に見えるよ。雲が速く流れている。夏が始まるね。そんな予感がして、「あしたは月曜。さあ、また1週間の始まりだ」なんて8畳1間で呟いている。

空と雲


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