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20110911

THE ENDにつき

【カテゴリ:日常】

毛皮のマリーズのニューアルバムが出るというので、アマゾンで予約して待っていたのだけど、届いてみたらば、なんか予約したはずのCDとちゃう。アルバムのタイトルはたしか「毛皮のマリーズのハロー!ロンドン(仮)」だったはずなのだけど、そのアルバムには「THE END」というタイトルがつけられていて、けれども毛皮のマリーズの新譜には違いないようだ。ごそごそと確認する。
おっかしなことがあるもんだ。どういう演出だい、こりゃ、とよくよく見てみると、アルバムを包むラップに、よくある広告のシールが貼られていて、そこにLASTALBUMと書かれているではないか。わなわなと震えだしたぼくは、ななな、なんだいこれはいいい一体どうしたんだいこれは、つって急いでHPを見てみたら、インターネットニュースに、なんと「毛皮のマリーズが解散を発表した」とあるじゃあねえか。
な・にぃーーーー!!!
どういうことだ。ヤラレタ、ぼくは。ヤラレタ。完全に出しぬかれた。まさか、このタイミングで解散するとは思っていない。「メジャーでの音の環境に満足している」的な発言をしていたマリーズが、サードを出して解散?それもこんな計画的解散?何を考えてるんだろう。ぼくはまったくビビっちまって、ゴイステというバンドが解散した時のことを思い出していた。
ゴイステというのはゼロ年代初頭のインディーズパンクロックブームの中で、そりゃあカリスマ的人気を誇ったバンドだけど、その解散の理由、それは「メンバーが童貞を捨てたから」というものだった。メンバーが童貞を捨てたから解散。嘘だろ。そんなのないだろ。なんで童貞を捨てたから解散なんだよ。つっても、そのバンドがそう言うのだから仕方ない。もしかしたら本当はただの不仲だったかもしれないし、誰かがそのバンドに飽きたからかもしれない。けれど、「メンバーが童貞を捨てたから解散」それってずるいよな、と思う。なんか訳わかんないし、そも理由になってないし、何もそれで解散することはない。けれどもカッコいいじゃねえか。ロックなんて、そんなもんじゃねえか。いや、むしろ、それがロックじゃねえかという気がしてくる。気がしてくるんだから、不思議だ。
大体がロックバンドなんていうものはハチャメチャな終わり方をしなければ完結しない存在なのだ。ブルーハーツがラジオ番組で「今後の予定をお聞かせください」とパーソナリティーに質問され、「今後の予定はありません」と答え、「例えば、いついつからツアーがはじまるとか、そういった予定はないんですか?」というツッコミに「今決まっている予定は・・解散ですかね」と言ってしまった、あの勢い。「ええ、嘘。そんなこと言わないでくださいよ」「いや本当ですよ」「え?本当に解散しちゃうの?いつ?」「・・・今日」と言って笑っていた、あの傍若無人さ。それこそがロックじゃあねえか。
毛皮のマリーズ、ああ、やっぱりすげーよ。期待を裏切らない終わり方だもの。あんたら、ロックだよ。賞賛するよ、俺。あんたら、すげーよ。
実はぼく、2ヶ月くらい前に毛皮のマリーズ宛てにファンレターを書いていたのだった。人生初のファンレターである。今度のアルバムを楽しみにしています、と書いた。まさか、そのアルバムがラストアルバムだなんて、2か月前のぼくは微塵も思っちゃいないのさ。へいへいへい、やってくれるじゃねえか。
しかし、未だに謎なのは、今年のクリスマスに毛皮のマリーズに何かがあるらしい。一体、何があるんだろう。メンバーが結婚でもするのだろうか。謎だ。12月には日本武道館でのラスト公演を控えているというし、う~ん、まだまだ何かやらかしてくれそうで楽しみである。


CDジャケット

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