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20120101

お年玉のこと

【カテゴリ:日常】

あけましておめでとうございます。
2012年です。
辰年だそうですね、今年は。干支ってすぐ忘れてしまう。
今、お世話になっている先生の子供にあげるお年玉を準備してるんですがね、恥ずかしながら、人様にお年玉をあげるのは初めてのことでして。
初めてポチ袋っつーものを買い、お金を入れていたのですが、「あ」と、思い出した事があって。
俺、昔、人からお年玉をもらうとき、その袋の厚さで中に入っているお金がいくらかってことを子供ながらにずる賢く考えていたよなあ。ってなことを思い出しました。
大人だったら、給料袋が厚かったら嬉しいように(今時、手取りの給料もそうそうありませんが・・)袋が膨らんでると、なんかお金がいっぱい入っているような感じがするでしょう。けれど、お年玉は違くって、厚みがある時は、大抵3千円なんですよ。
千円札3枚だから厚く膨れるんだね。
逆に薄い時、これは5千円札か1万円札だ、ということになる。
だから小学生の時は、この袋の厚さがそのまま熱さだったわけで、3千円か5千円の分かれ目。
さらに言えば、薄い時というのは、1万円札という激アツの可能性を秘めていたのであって、胸がときめいた。
で、中高生。中高生がもらう一回のお年玉の金額っていくらなのか知らないけど、僕の時は5千円か1万円だった。
これは平均を出せば、6千円とか7千円とか8千数百円みたいな解答が出てくるのかもしれないけど、実際に貰うのは8千円なんて中途半端な額じゃなく、5千円札か1万円札だった。
ちょうど中高生の頃が、その針がどっちに振れるかみたいな微妙な年代で、親戚のおじちゃんから、お年玉をもらった。うん、薄いからこれは5千円か1万円だ、なんて、「ありがとう」と言いながら、早速、心の中でそんなことを考えていたのを覚えている。
いやらしいなあ。
子供の頃って、結構露骨にいやらしいことを考えていたりするよなあ。
で、1万円だったら嬉しいのだけど、5千円だと嬉しくないわけではないがどこかに落胆した気持ちがある。
あったよなあ。
なんてことを考えながら、お年玉を包んでいたのだけど、今度は逆に自分がそう思われる側に立つんだなと思ったら、妙に身の引き締まる思いがして。
結果からいえば、先生には高校生と小学生の子がいるんだけど、自分は二人ともに5千円札を包んだ。
いや、本当を言えば高校生の子には1万円を包んであげたかったのだけど、今月10日の給料日まで、財布にも銀行にもすべて合わせて1万800円ちょいしかなくて。
まあ、昼食を我慢すれば1万円は捻出できると考えて、仕方なく、2で割って、5千円づつを包んだ。
で、ここで思うわけです。
俺が高校生のころだったら、5千円は言っちゃあなんだが「ハズレ」だった。よなあ、と。「当たり」は1万円だったんだな。
そんな経験があるものだから、袋の中身がガッカリ5千円であることをなにか言い訳したくて、
「よし、渡す前に、(これ、少ないけど・・)と前置きしてみるのはどうだろう?」
ということを思って。
そう前置きしておけば、「あ、少ないんだな」という印象を相手に与え、もしかしたら5千円でも相手に「少ないって言ってたけど、意外と多いじゃん」つな印象を与えられるかもしれないと。
まあ、そんなことを考えていたら。
そんなことを考えていたらですよ。
なんだ、俺、結局、子供のころと考え方変わってねえじゃん、と思って。
結局それって、いやらしい考え方だよな。
何が「前置きして」だよ。
もらう側にいれば、もらう側でそんなことを考えていて、
あげる側になれば、あげる側でそんなことを考えている。
成長してねえよなあ。
堂々ともらって、堂々とあげられねえのか。
決めた。俺は堂々と渡そうと、千円でも5百円でもいいじゃねえか。お金のある時、好きな分詰めりゃいい話で、金がねえのに見栄張ってどうすんだ。
2枚の紙幣を3つ折りにして、買ってきたポチ袋に包んだ。

あけましておめでとうございます。
わたくし、そんな正月でございます。
今年もなにとぞよろしくお願い致します。

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