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20120916

源学備忘録  ~中毒~

【カテゴリ:日常】

中毒(食当たりではなく、依存の方)のメカニズムは、脳に深く関連している。
人は快楽を感じると、脳内で「今、俺っちは快楽だぜー!」という物質が分泌され、それにより快楽を感じるようになっている。
タバコを吸った時、パチンコで大当たりした時、酒を飲んでる時、この快楽物質が脳内で分泌され、人は快楽を感じる。
この状態が慢性化すると、その快楽物質が脳内で分泌されている状態が普通になる。水道の蛇口をひねったままにして、水がドバドバ出ているような状況。
こうなると、その蛇口を止めた時に、今度は渇きがやってくる。本来ならば、それが普通の状況なのだが、ドバドバに慣れているのであまりの渇きに耐えられず、蛇口をひねる手が止められなくなる。
そこで、タバコを吸い、パチンコをして、酒を飲み、快楽の水をドバドバ出していなければ居られないという状況が起こる。これがいわゆる中毒の状態だ。
人によって求める快楽には差がある。恋愛をしていても、この快楽物質は分泌される。好きな人を見た時、脳内では快楽物質が分泌されているのだ。だから恋愛も中毒になり得る。
逆にこの中毒を利用するという手もある。例えば、音楽で快楽を感じる人は、進んで音楽中毒になれば、その手の道が開けてくる。
「好きこそものの上手なれ」とは、そういう意味のことわざだ。嫌いなことに中毒になる人はいない。人はみな、各々の快楽を求めている。。
かつて、この快楽、欲望を抑制する名目で世界的にロボトミー手術というのが行われたことがある。
これは脳内の前頭連合野のつながる神経を切断するという手術だったのだが、術後、患者たちは、その多くが生きる気力をなくし、無感動で破滅的な人生を送るはめになった。日本ではこれに恨みを持ち、執刀した医師の家族を殺害する事件まで起こっている。
そのため、今はロボトミー手術は禁止された。と言われているが、どうやら研究は進められているようだ。
快楽や欲望は、人の生きる意味と直結している。快楽におぼれた人間は壊れるが、快楽を得るすべをなくした人間は、無気力になっていく。
フロイトの説くリビドーやタナトスもこのあたりと深く関わっているのだろう。
脳内伝達物質は、まだまだ研究段階だが、とにもかくにも人間の感情や行動は脳内で決定されている。
うつ病や更年期障害、統合失調症もそうだが、これらには脳内伝達物質の異常が認められる。
どうやったら、それを正常に戻せるか、がカギだ。

白鳥


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