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20120924

最近況

【カテゴリ:日常】

扇風機のモーターが故障し、負荷がかかって発熱、出火し、家が火事になるという夢で目が覚めました。本日は休日でございます。極楽はちょうど朝なのでございましょう。(蜘蛛の糸)
特に別段、つまり特別、変わった近況はありません。少し日記的なブログを書いてみたくなりました。
このブログは結構しっちゃかめっちゃかになっていまして、HPの方で別のブログを始めたり、本を出したり、研究の発表に使ったり、コラム的なものを書いてみたり、商品のレビューや、こうして日記を書いたりもしているわけですから、そらまあしっちゃかめっちゃかになるんですが、ええ、自業自得なんですが、今日はね~、嬉しいんですよ。アルバムが出来たんですよ。CDですね。三好という友人と二人で、アルバムを作りました。
思い起こせば、今から10年前の2002年、ぼくは当時住んでいたフレッシュスプリングという下宿の食堂で三好というイッコ下の男に出会ったんだ。
フレッシュスプリング、通称フレスプ。くう、懐かしいな。懐かしすぎて、ついつい話が逸れてしまいそうだけど、まあ、三好とそこで出会って、ぼくたちはすぐに意気投合して音楽をやり始めた。
どんなことをやったかというと、まず、よくCDの貸し借りをしたなあ。覚えている限りでは、ぼくはハイロウズのCDを貸して、逆にガガガSPやスタンスパンクス、ゴーイングステディのCDを借りていた。それから、三好はギターをやっていたので、オリジナル曲を聞かせてもらったり、二人とも知っている曲を弾き語りしていた。変わったところだと、かぐや姫の「妹」なんか好きで、よく二人して歌ってたなあ。
そう、ぼくも三好も基本的にロック、それもパンクロック寄りで音楽に入ってきた人間なのだけど、どうしてか中島みゆきやさだまさしといったフォーク、歌謡曲も馬があって、よく聞いた。
それから間もなく、僕らはコンビを組んで、バンド名を考え、オリジナル曲を作って、外で路上ライブをするなどの活動をするようになった。
大学が札幌から電車で10分20分くらいだったから、札幌の大通か、狸小路、すすきので歌った。このバンド「THE EARTH MONSTERS」が実質活動していたのは4ヶ月くらいだった。その後、冬になり、冬になると北海道の冬はさすがに指がかじかんでギターが弾けなくなるので、活動を延期していたが、その後、ぼくは大学を休学してしまった。
ああ、なんだか思い出すとセンチメンタルになるなあ。雪がちらつく窓の外。部屋の中で半纏なんか着てさ、俺が作詞して、三好が作曲して、お金がないから、発泡酒と柿ピー、みたいな有様で、でも本気で音楽をやっていた。もちろん僕は今でもドがつく素人だけど、それまで学校でやってきた音楽の授業をすべて集めても足りないほどに音楽をやっていた。あんな空間はきっともう経験することはないんだろうと思っていた。思っていたんだ。
だけども先週。あれから10年ぶりに、ぼくの部屋に三好が一週間滞在することになった。三好はミュージシャンとして九州ツアーの最中で、宮崎に立ち寄ったのだった。
三好は今回の滞在中にぼくの部屋でレコーディングするための機材一式を郵送していた。
ぼくはバイト先に無理を言って、3連休をとった。3日間、三好と二人で缶詰めになって作曲をするのだ。僕らの10年越しのファーストアルバムを作るのだ。
結果、丸々12曲入りのフルアルバムが完成した。
ぼくは最終日、最後の最後、もうへばってしまって、胃が食い物も飲み物も受けつけない状態になり、そんな中、三好は一人パソコンに向かってミックス作業をしていた。「体力あんなー、こいつ」と思いながら、それを後ろから眺めていた。
ぼくも三好も10年前と何も変わっていなくて、何も変わっていないのに、灯している情熱の炎は10年前より大きくなっていた。
ほとんどの曲がすんなりスラスラと決まっていく。ここはこうして、そこはこうしよう。ここにクラップを入れて、ここはアルペジオ。ここは静かめに歌いましょう、語りかける感じで。
レコーディングの合間に宮崎市内に行ったり、散歩したりしたけれど、一週間、丸々レコーディングだった気がするな。いや、レコーディングじゃなくって、音楽でした。一週間、まるまる音楽でした。ぼくと三好は一週間、音楽しかしていませんでした。日々すら、音楽に変質させていました。すげー力だな。
それで、完成したCD。これ一体どうするのかと言えば、どうしようかを全く考えていなかった。二人ともその話題に全く触れていないんだけど、おそらく二人の答えは共通している。
自己満足。
それだけなのだ。これを商品にするわけでなく、売り込むわけでなく、とりっぱなしにするわけでなく、まさにアルバムとして。アルバム写真を自分で見て楽しむように、時に人と見て楽しむように、きっと、そんな気持ちで三好も作っていたのだろう。
作ることに楽しさを感じていて、このCDのその後を考えていなかった。何人かから、聞きたいというコメントを頂いたので、送ります。無料ですので、聞きたい方がいらっしゃいましたら、お気軽にどうぞ、別に感想もいりませぬゆえ。

佐蕗志郎と三好リョウ

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