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20100710

阿呆の語学

【カテゴリ:阿呆】

韓国語を勉強している。突然ですが、私は今、韓国語を勉強しています。アニョハセヨ?
アニョハセヨってのは、直訳すると「安寧ですか?」という意味なんだね。アニョ(正確にはアンニョン)が、安寧という単語で、ハセヨ?が、ですか?になる。これは韓国では最もポピュラーな挨拶であり、朝でも昼でも夜でも使用オッケーなオールマイティーな言葉なんだな。「調子どうすか?」みたな。言わんけどね、日本ではそんな挨拶、あまりしないけどね。久しぶりに合った先輩と後輩の会話ぐらいだろう。「調子どうすか?」「うん、まあまあ」なんつって。まあ、それでも韓国行ったら、アニョハセヨ~なんだぜ。
なんで韓国語を勉強し始めたかというと、ちょっと長くなるんだけど、最初は日本語のルーツを追っていたんだな。日本語のルーツ。みなさん、日本語ってどこから来たと思いますか?そんなもん、日本で生まれたんでしょ、って思うでしょ。思わん?自分は日本語って、完全な日本生まれだと思ってた。無意識にね。ところが違ったんだな。日本語って、どこから生まれたんだよ~!例えば、文字に限って考えてみると、漢字ってのは明らかに日本の在来文字じゃないね。やっぱり、中国だってことになる。じゃあ、発音は?あいうえおは?文法は?と突き詰めていったら、これがどうも日本語ってどこから影響を受けたのか、今ひとつ分かっていないらしいことを知ったんだよ。中国からじゃないか、いや北から入ってきたんじゃないか、いやいやインドだよ、マレーシアだよ、なんて学説があちこちに散らばっていて判然としていないんだって。もしかしたら、ごっちゃ混ぜなのかもしれないし、どれも違うのかもしれない。
その中の一つが韓国語由来説。韓国語で母親のことをオモニという。日本語で母と書いた時、これは普通「はは」と発音するが、「おも」とも読む。このオモってのは、韓国語のオモニにルーツがあるらしい。また、韓国語で国のことをナラというが、ナラと聞いたら奈良を思い出す。奈良県には、かつて藤原京という都があったわけだけど、これは元をただせば、神武天皇の東征の時に出来た大和という国であるから、ってことは、天皇家が国という意味のナラという地名をここにあてがったのが奈良県の始まり?やっぱり、天皇って渡来人?なんて、歴史ミステリーにまで話が発展してきて面白い。(まあ実際、ナラ=奈良説は信憑性が低く、奈良の語源は「国を均(なら)す」ではないかと言われているけれど)しかし、ま、そんな感じで韓国語と日本語の関係って深いと言える。そんで日本語のルーツを探ってる中で、これは韓国語を覚えてしまおう、と思ったわけ。やり始めてみると、文法の構成が日本語と同じで分かりやすい。さすが、日本人が一番覚えやすい外国語と言われているだけある。一時の韓流ブームで参考書は豊富だし、なんとか続けていけそう。覚えたら、焼肉でも食べに行くかな、なんて思っている。カチカダ?
韓国語の勉強を始めて、改めて思ったことがあるんだけど、韓国ってさ、サハリンを除けば日本と一番近い国なんだよね。あんまり意識したことがなかったけど。日韓共同W杯とかやってた時も、そんな身近には感じなかった。何故だろう?日本国内では朝鮮人に対する差別が根強く残っていて、韓国でも反日運動はあってと、W杯以前も以後も良い関係とは言えないのかもしれないけれど、本当は一番分かりあわなきゃいけない関係なんじゃないかな。遠くのアメリカより、近くの韓国というか。まず先に知っておかなければいけない、なんつーか、島国日本にとって唯一と言っていい隣国なんじゃないのか?学校であんまり教えないのが不思議なくらい。
語学って今まで覚える気がなかったから、英語なんて5年も10年も学んで未だに話せないけど、目的が出来ると面白いものだ。「これはペンです」とか「これは机です」みたいな、使わないだろそれ?というセリフをブツブツ呟きながらやっている。荒井注が生きてたら笑うぜ。そんなわけで、ある程度覚えたら今度こそ英語をしっかりと、そして中国語にも挑戦してみたい、なんて語学への野望を燃やしているこの頃である。


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