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20100412

阿呆の仕事

【カテゴリ:阿呆】

いっつもパソコンを起動するときに、まずイヤホンをつけてから立ち上げるのが癖になっていて、しまったと思った時は遅いよね。テントゥトゥンテントゥン、って爆音が脳を破壊する、蝕んでいくのであって、ぐああああ、つってこの起動時の合図音にいつも3%ほどのモチベーションをもっていかれる。
最近、バイト先のスーパーで僕の担当部署が変わって、あの、僕は寿司部からレジ部になりました。レジ、レジといったら、僕にも経験がないわけでなく、以前コンビニでレジ打ちをしていたことがある。ああ、コンビニでレジ打ちをしていたころ、僕はあのなんてーの、名前が分からないんだけど、バーコードを読み取る、こう・・ひげそりみたいな形をしたやつ、あれはなんていう名前なんだろう、まあ、そのハンディなバーコード読み取り機でもって仕事をしていたわけなんだけど、その時、僕がどんなことを考えていたかというと、スーパーのバーコード読み取り機に憧れていたのであって、これも名前が分からんけど、あの・・ほら・・えーと、よく学校の試写室に置いてあるやつ、ああ、プロジェクター、プロジェクターの古いやつ、下から光がバッとなって、ガラス台の上のネガみたいのが暗幕に投影される機械、あったでしょ?あったでしょ?あんなバーコード読み取り気じゃないっすか、スーパーって。わっかるかなあ、こう、商品をピッピッと当てていくやつなんだけど。その方式のバーコード読み取り機に憧れていたんだけどね、いっやあ、いざ使ってみたら、あれはちょっと使いづらいことが発覚した。よく、客としてレジに並んでいると、店員さんが何度も何度もその機械にバーコードを照らすんだけどピッて鳴らなくて「あっれ、あっれ、っかしいなあ」みたいな顔をして、腹の前で商品を振っていることがあるでしょう。で、「ちょ、すいません」とか言って「阿部さーん!」とかレジ係主任やベテランを呼んだりしてね。その人が通すと、すぐピッと鳴ってさ。そんなことって、あるでしょう?あれ、見るにつけ不思議だったんだけど、実際に自分が腹の前で商品を振る身になって分かったってのは、バーコードがね、なっかなか読めない時があって、コツがあるんだね、ちょっとした角度で全く読んでくれない時があるんだよ。まいったね、あれは。コンビニのあのひげそりみたいな読み取り機が恋しくなったよ。んでさ、4日前だったかな、僕は仕事が休みだったんだけど、同居している長岡卓というおっさんがね、一人でバイトに行って、朝、ジュースを補充していたらしいんだ。そしたら、お客さんに「トイレの場所はどこですか?」って声をかけられたんだって。振り向いてびっくりしたそうだよ。僕もその話を聞いたときは、びっくりしたんだけどね。そのお客さん、東国原知事だったんだって。「あ、あちらです」と言ったら、お礼を言って行ったそうなんだけど、昼に再び店に来たそうで、その時、卓ちゃんがレジを打ったそうなんだ。なんかの仕事の行き帰りに寄ったんじゃなかろうか、と言っていたけど、店内で握手会が始まっちゃったりして結構な騒ぎだったらしい。これはさ、僕がレジをしていたら、間違いなくミスをしたと思うね。もしかしたら、また腹の前で商品を振っていたかもしれないな、なんて思ったわけさ。
まったく話が変わるけれど、昨日コンビニに立ち寄ったら、鉄骨飲料が売っていたのでかなり驚いたね。久し振りに飲んでみたら、うっすらふにゃふにゃ昔の記憶を思い出したよ。あんときはバブルだったんだなあ。まだ子供だったので、世の中の経済なんてこれっぽっちも知らなかったけど、今の歳になって思いだすのはVIPチョコとか、ティラミスとかね。沸き立ってたんだなあ、なんて思ったのさ。
鉄骨飲料


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