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10円ガムの銀色の包み紙を開けたら、中からあの細長い当たりくじが出てきて、そこに1万円当たりと書かれてあった。
という悲しい夢を見て今朝は目覚めた。どして、10円の商品に1万円の当たりくじが入っていようか。会社つぶれるわ。たは、って笑って、茶づけを食って、バイト先まで土砂降りの中を行く。7月に新宿で町田康さんと川上未映子さんのトークショーがあるらしい。すっごいね、これは。すっごいね。僕にとっては、クロマニヨンズと銀杏BOYZが2マンやった時以来の衝撃だ。行く予定はないのだけど、このトークショーが見たくって、昨日の夜は悶え死にそうだった。そして、そんな夢を見たんだけどね。1万円当たりっていう。飛行機代かな?って、朝から思って。
スーパーでバイトしていると、まあ日々いろいろな商品を目にするのだけど、少なからず面白い発見があって。例えば、商品のラインナップ。自分は埼玉出身なので、ベースとなっているのは関東の品揃えなのだけど、九州ではカップラーメンにしても調味料にしても飲料にしても製造会社が違う。っていうと、まるっきり違うようだけどそうでなくて、メジャーどころは大体同じで、サブキャラに個性的面々が多いのである。こんなことを言うと、九州から見れば関東の方が個性的面々が多いと言われてしまうかもしれない。関東にぺヤングソース焼きそばというカップ焼きそばがあるが、あれは強烈な個性を放っていると自分でも思う。だって、ぺヤングって焼きそば以外に聞かないしね。地元ではかなりメジャーであるけど。
で、ここ宮崎のスーパーでは、ブルドックソースを置いてないのである。いや、宮崎のスーパーというと語弊があるだろう。もちろん置いてある店はいくらでもあると思う。置いていないのはうちの店だけかもしれない。先日、バイトあがりにソースを買って帰ろうと思って、じっとソースの陳列棚を見ていて気付いたのだが、置いてあるのはカゴメとイカリの2メーカーとマイナーな地産系商品だけだったのだ。自分はそれを意外に思い、全国のブルドックのシェアってどんなもんなんだろうかと思った。関東では、おそらくトップだと思う。
気になったので調べてみると、やはりブルドックソースは関西以西で知名度が低いそうだ。知らんかった。生まれながらにして、ブルドックソースに囲まれた環境で育ってきたから、ついソースと言ったらブルドックと思ってしまうけど、そうだったのか。いっやあ、こういうことってあるよなあ。地元でしか放送していないCMを全国版だと思い込んでしまってるみたいな、恥ずかしい過ち。(ただし、イカリソースは2005年以降は100%ブルドックの子会社になったそうである)それで自分は仕方ない、ブルドックソースを諦め、他のソースを買うことにした。棚を見回しながら、中濃、中濃、と呟く。
自分はソースの中で、中濃が一番好きだ。とんかつ、中濃、ウスターとある中で、中濃が一番使用範囲が広い気がする。また、これも関東の話になるが、ソースで一番売れている種類は中濃だと思われる。関東でブルドックの中濃って言ったら、大体一家に一本はあると言って過言ではないだろう。しかし、陳列棚の前で中濃ソースを探していた自分は、その場に凍りつきそうになるくらいの衝撃を受けた。なんと、陳列棚に中濃ソースが置いてなかったのである。思わず店内で、えええええっっ!?と叫びそうになってしまった。いや、叫んだ。「なんで、中濃ないの?!」
陳列棚を3段くらい使いながらも、置いてあるソースはとんかつとウスターの2マン。まるで、主役のいない宝塚劇場。出てこない、出てこない、どこまで行っても出てこないジュリエットを一人悲しむロミオみたいな状況。いっやあ、驚いたね。これも関西以西なんだろうか。ソースはウスターととんかつが主流らしい。おまけみたいにお好み炊きソースが置かれてあって。というか、自分も普段から品出しをしていて、今までこれに気づかなかったとは不覚である。黙ってイカリのウスターソースを手に取り、買って帰った。
それにしても、世の中には知らないことが多いものだ。ソースの文化にここまで差があったなんて。これをカルチャーショックというんだろうな。うーん、日本もまだまだ面白いかもしれない。なんて、チキンカツにウスターソースをかけながら独りごちて頬ばって。