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20100901

ブームを考える

【カテゴリ:考察】

そうそう、ブームについてまだ書いておきたいのだけど、飲料ですよ。飲料。ね、飲み物にブームがあるんだけれど、では、今現在一体飲料業界でどんなブームが起こっているかというと、ZEROブームが起こっている。これは数年前にペプシコーラが、ペプシネックスという糖類・カロリー0の、人工甘味料を使用した商品を発売したことがきっかけで始まったと言われているのだけど、売れ行きが好調だったので、焦ったコカコーラがコカコーラZEROという商品を発売して後を追った。これがきっかけになって、それを追うようにサントリーやキリンといった大手飲料メーカーが参入し、ZERO戦争が勃発したわけである。
自分は元々、このZEROブームに疑問符を投げかけようと思って、前回のラー油の話を始めたのだけど、ラーラ―言っているうちに、この飲料の話題を忘れてしまったので、やっぱり阿呆やなあ、遅ればせながらちょっと書いておこうなんて思った次第。
まず、飲料ブームの流れをおさらいしてみると、ZEROブームの前には緑茶ブームがあった。これは1980年代の伊藤園「おーいお茶」発売に始まり、しばらくは弁当の脇役レベルの地味線だったのだけど、2000年代に入ってからどっかんと来て、生茶だ、伊右衛門だ、ハジメだ、濃い味だと各社からバンバン新商品が発売され、弁当がなくても、ウーロン茶、紅茶同様に売れるようになって、ついにはそれらを越してしまった。今現在は、落ち着いている。落ち着いている、というか緑茶の売り上げは落ちているだろう。すでに緑茶ブームは去ったのである。
で、緑茶ブームの前が何だったかというと、90年代にミネラルウォーターブームがあった。水がよく売れた時代があったのだ。各社、競うように軟水だ硬水だと発売したけれど、これもすでにブームが終わっている。ヤフーか何かのニュースで見たのだけど、ハウス食品がミネラルウォーターの工場を手放したそうである。ハウスと言ったらミネラルウォーターブームのきっかけでもある「六甲のおいしい水」を作っていたメーカーだけど、見限って、売りに出したらしい。それだけ水が売れなくなったということである。ただ唯一、最近ではコカコーラ発売の「いろはす」というミネラルウォーターが好調らしい。これはその容器に薄型のペットボトルを使用しており、ECOのイメージを前面に押し出した商品で、昨今のECOブームに乗っているのだろう。さすがコカコーラである。マーケティングがしっかりしている。
そんな流れで、90年代から現在までを見てみると、やはりどうも根本にあるのは「健康」というテーマのような気がする。ミネラルウォーターも緑茶もZERO系も健康をイメージしている。これはビールにも同じことが言えるが、糖質カット、プリン体カット、みたいな「体に優しいですよ」的缶ビールが良く売れている。
しかし、このZERO系って、本当に健康的なのだろうか?僕はここに疑問を呈したいのだ。
実はこのゼロ系、最近始まったことではなく、90年代から商品が発売されている。みなさん、覚えていないだろうか。90年代にロッテからZERO(ゼロ)というチョコが出ている。僕が小・中の頃だったと思うが、あの時、人口甘味料が一斉に世の中に流行って、砂糖を追いやってしまった。お菓子やアイスにZERO系が流行り、たしか飲料もあったような気がするが、どうだったろうか。しかし、これは単純にまずかったのもあり、ブームは一瞬で終わった。それに加え、細々と発がん性などの話題も上がり、あの時、やはり甘味料は砂糖だという結論に至ったはずである。
それが、ここにきてまた人工甘味料。これは一体どういうことなのだろうか。はっきり言って、やっぱりコカコーラZEROもノーマルコーラに比べるとマズイ。味の違いがわからないという人がいるけど、人工甘味料は後味はおかしい。自分はコーラ好きでよくコーラを飲むが、毎回赤いラベルのやつを買っている。「そんなことは個人の自由だろ」と言われればそれまでだが、この人工甘味料自体、本当に信用できるものなのか疑わしいものだ。
ブームは流れて、健康というテーマから、カロリー管理、栄養のコントロールという分野まで時代は進んできた。足りない栄養素は錠剤でカバーする時代だ。しかし、それが本当に健康につながるのだろうか?疑問である。健康を考えすぎて、結局体を壊しはしまいか?メタボリックやカロリーオフという言葉に踊らされ、ブームに乗せられ、健康を考えていたはずが、どんどん不健康になっていないだろうか?怖いよね。ほんとに。全て信じちゃだめだ。チクロもサッカリンもそうだったじゃないか。ブームって、そういう意味では危険信号みたいなものでもある。

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